レストランのお客様体験(ゲストエクスペリエンス)とは?最新トレンドとベストプラクティスを解説

執筆者:ヴィンセント・グエン

レストランにおけるゲスト体験と、その管理方法に関する記事のアイキャッチ画像
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これまで世界約700店舗の飲食店フランチャイズにおける最高峰の顧客体験づくりを支援してきたMomosのチーム一同、自信を持って言えることがあります。それは、飲食店のオーナーやマネージャーにとって、「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」こそが最も重要な成功指標であるということです。

お客様と貴社とのあらゆる接点の一つひとつが、店舗での全体的な印象を左右します。すべての瞬間が極めて重要な意味を持つのです。

つまり、顧客体験をマネジメントすることは、ブランドイメージの向上、ひいては最終的な売上の向上に直結します。

本記事では、Momosチームが培ってきたこれまでの経験やノウハウをもとに、以下の内容について分かりやすく解説します。

  • 優れた顧客体験(ゲストエクスペリエンス)を構成する要素とは?

  • 顧客体験における9つのジャーニーステージ

  • 顧客体験マネジメント(GX管理)におけるベストプラクティス

  • 顧客体験を向上させ、パーソナライズ化する方法

  • 顧客アンケートに盛り込むべき質問項目

  • おすすめの顧客体験マネジメントツール

それでは、さっそく詳しく見ていきましょう!

良いゲスト体験が、より多くの収益につながるのはなぜでしょうか?

優れた顧客体験は、ブランドの評判から最終的な収益に至るまで、飲食店のあらゆるレベルに好影響をもたらします。

その理由は以下の通りです。

  1. 売上の向上: 飲食業界の利益率が極めて低いことは周知の事実であり、売上を伸ばすあらゆる機会を逃すわけにはいきません。当然ながら、満足度の高いお客様ほど、財布の紐が緩みやすくなります。Harvard Business Reviewの調査によると、過去に素晴らしい体験をしたお客様は、そうでないお客様に比べて、消費額が140%も多いことが分かっています。

  2. リピーターとロイヤリティの向上: Temkin Groupの調査によると、ロイヤリティの高いお客様は、リピートする確率が5倍、他人に店舗を勧めてくれる確率が4倍、何らかの手違いがあったとしても許してくれる確率が7倍高いとされています。

  3. 好意的なレビューの増加と評判の向上: BrightLocalのローカル消費者調査によると、実に98%のお客様が地元の飲食店のオンラインレビューを閲覧しています。オンラインレビューはブランドのネット上での評判そのものであるため、慎重に管理する必要があります。

  4. 競合他社の一歩先へ: 飲食業界の競争が極めて激しいのは言うまでもありません。お客様に楽しくユニークな体験を提供することは、リピート入店を促し、ロイヤルカスタマーの客単価を上げる起爆剤になります。

  5. コストの削減: 素晴らしい顧客体験を提供する店舗として認知されれば、オンラインでのレビューや口コミによって、自然と集客ができるようになります。お客様が自発的な宣伝担当者になってくれれば、マーケティングや広告に多額の投資を行う必要がなくなるため、その分の予算を他の分野に回したり、経費を削減したりすることが可能になります。

お客様体験とは何ですか?

飲食業界における「ゲストエクスペリエンス(顧客体験)」とは、お客様が貴店のサービスを利用し、関わるすべての接点において抱く感情の総和を指します。

飲食店が実際に提供しているのは、単なる料理ではありません。料理を通じた「体験」を提供しているのです。そのため、飲食店におけるゲストエクスペリエンスは、次の2つの要素から構成されていると考える必要があります。

  1. 味や品質の体験(プロダクト体験): 味、盛り付け、品質の安定性、ボリューム、そしてお客様の期待にどれだけ応えられているかといった、料理そのものに関する体験。

  2. 接客や空間の体験(ヒューマン体験): 接客サービス、店内の雰囲気、料理の提供タイミング、居心地の良さ、食事中にお客様がどのように感じているかなど、料理を取り巻くすべての体験。

素晴らしいゲストエクスペリエンスを提供するためには、ただ美味しい料理を作るだけでは不十分です。その料理を味わう空間や環境そのものも、一流のものであるよう細部まで整える必要があります。

レストランにおける良いお客様体験の事例

1. McDonald’s(マクドナルド)の顧客体験(ゲストエクスペリエンス)

McDonald’sは、ファストフードの調理工程をシステム化し、飲食業界における顧客体験に革命をもたらした代表的な事例です。

McDonald’sがこれほどの成功を収めたのは、「外食」の定義そのものを変えたからです。

それまでの飲食店は店内の雰囲気づくりを最優先していましたが、McDonald’sの登場以降は、スピードと一貫性が最重視されるようになりました。これこそが、他店には真似できない独自の「顧客体験」です。

McDonald’sは、以下のようなアプローチで顧客体験を設計しています。

  1. スピード最優先:すべての業務オペレーションが、お客様へ最も迅速に商品を提供できるように最適化されています。

  2. 一貫したクオリティ:世界のどこを訪れても同じサービスや味を体験できるため、お客様に確かな安心感をもたらします。

  3. 注文時のストレス軽減:シンプルなメニュー、手頃な価格設定、カウンターでの注文対応、ドライブスルーなどにより、購入の手間を最小限に抑えています。

  4. 期待通りのサービス:どのような商品が提供されるかを事前に把握できるため、期待が裏切られることがなく、メニュー選びで悩むストレスもありません。

  5. 大規模な再現性:1日に何百万回とサービスを提供できるよう体験が仕組み化されています。これが、McDonald’sが国内外で迅速かつ容易にフランチャイズ展開を拡大できた要因でもあります。

手短に言えば、McDonald’sにおける顧客体験の核心は「効率性」にあります。

2. 高級鮨店のおまかせコースにおける顧客体験(ゲストエクスペリエンス)

鮨店での「おまかせ」による顧客体験は、ファストフードとは対極に位置するよう意図的に設計されています。

ここでは、より親密な空間と職人の「パフォーマンス」が体験の中心となります。

「おまかせ」で提供される鮨が極上であることは言うまでもありませんが、真の価値は職人にすべてを委ね、その職人技を目の前で五感を通して楽しむことにあります。高級鮨店では、以下のような工夫で顧客体験を高めています。

  1. あえてメニューをおかない:お客様はすべてを職人に委ねることで、職人の目利き、こだわり、そして技術の粋を堪能できます。

  2. ライブ感あふれるパフォーマンス:職人が目の前で一貫ずつ鮨を仕立てます。余計なものを削ぎ落とした空間にすることで、目の前の鮨にいっそう集中できる環境を整えています。

  3. 徹底した特別感:限られた席数のみを用意することで、食事そのものに特別感を演出します。料理は一品ずつ、心地よいタイミングで提供され、そのゆったりとした時間の流れ自体が店の雰囲気となっています。

「おまかせ」という体験の核心は、職人のパフォーマンスと、お客様一人ひとりに寄り添う細やかなおもてなしにあります。

お客様体験の9つの段階

ゲスト体験は、通常9つの段階から成る一連の流れとして捉えるとよいでしょう。

飲食店の顧客体験(ゲストエクスペリエンス)を左右する要因について

ゲスト体験は、プロダクトによる体験と人による体験を組み合わせたものと捉えることもできます。

飲食店向け 顧客体験(CX)マネジメントのベストプラクティス

レストランによって、提供する顧客体験はそれぞれ異なります。

ここでは、特にQSR(クイックサービスレストラン)におすすめしたい4つのベストプラクティスをご紹介します。

  1. 「迅速さ」と「正確さ」を最優先指標(北極星指標)とする:多くのQSRにおいて、お客様の満足度を左右する最大の要因は、サービスの早さと標準化された体験です。セルフオーダー端末、モバイルオーダー、デリバリー連携、アップセルなどの新たな取り組みを導入する際は、「これによって待ち時間は短縮されたか?」「ミスは減ったか?」という2つの問いに基づいて評価する必要があります。

  2. クチコミ返信へのAI活用と、温かみのある対応の両立:AIを活用すれば、膨大なクチコミへの返信を効率化できますが、人間らしさも欠かせません。繰り返しの作業はAIに任せ、共感が必要な対応にはスタッフを充てるという、ハイブリッドなアプローチが最も効果的です。

  3. 迅速、寛大、そして頼もしいリカバリー:時にはミスが避けられないこともあります。まずは途中で遮ることなくお客様の不満に耳を傾け、心から謝罪し、対応策(クーポンや、デザート・ドリンクのサービスなど)を提案しましょう。優れた顧客リカバリーツールを導入すれば、よりスムーズに一見客をリピーターに変えることができます。

  4. ちょっとしたパーソナライズの工夫を:常連客のお好みの注文を覚えておく、お受け取りの際にお名前でお呼びする、レシートに「またのご来店をお待ちしております」と一言添えるなど、些細な工夫で十分です。シンプルですが、確実にお客様の心に強い印象を残すことができます。

もちろん、お客様が目指す顧客体験の最優先指標は、これらとは異なるかもしれません。どのようなレストランを経営しているか、お客様の好み、あるいは客層などによって大きく左右されるからです。

しかし、最終的にすべての飲食店に共通する最も深い想いは、ご来店からお帰りの瞬間まで、すべてプロセスにおいてお客様に「自分の声が届いている」と感じていただくことではないでしょうか。歓迎され、尊重され、大切にされていると実感していただけるようなサービスを目指しましょう。

飲食店の顧客体験(ゲストエクスペリエンス)を向上させるには?

ゲストエクスペリエンス(顧客体験)がビジネスにおいて極めて重要であることはご理解いただけたかと思いますが、では、実際にどのように改善を進めればよいのでしょうか。

その答えは、「クチコミ」にあります。

多くのお客様は、良くも悪くも感情が高ぶった瞬間にクチコミを投稿されます。大切なのは、そのクチコミから何を学び、どのように返信するかです。

実際、クチコミに寄せられたお客様の本音や感情を分析するだけで、店舗の現状について驚くほど多くの気づきを得ることができます。

具体的なアプローチ方法は以下の通りです。

  1. クチコミの集約と監査: 複数店舗やフランチャイズを展開している場合、管理すべきクチコミは数千件にのぼることもあります。定期的にクチコミをチェックし、具体的な改善につなげられる有益なフィードバックを抽出する仕組みを整えましょう。その際、すべてのクチコミを1箇所で確認できる一元管理ツール(インボックス)があると非常に便利です。

  2. 共通のパターンを見つけ、具体的なアクションにつなげる: すべてのお客様を100%満足させることは不可能なため、時にはネガティブなクチコミが書かれることもあります。しかし、「接客が遅い」「スタッフの態度が悪い」「待ち時間が長い」など、同じ問題が複数のクチコミで何度も指摘され始めたら、すぐに対策を講じる必要があります。こうしたフィードバックを接客、料理、待ち時間、清潔さなどのテーマごとに分類する際は、デザインされた飲食店特化型のAIを活用するとスムーズです。


  3. ブランドイメージに合わせた心のこもった返信を迅速に返す: すべてのクチコミに対して、マニュアル通りではない、御社のブランドの個性が伝わる丁寧な返信を返すことが重要です。品質を落とさずに膨大な件数に対応するため、AIによる返信文の下書き作成や、適切な範囲での自動化を取り入れることをお勧めします。

  4. 特別なイベントやプロモーションの実施: 安定して質の高いゲストエクスペリエンスを提供できるようになったら、季節折々のプロモーションやイベント、地域連携への取り組みなどを取り入れて、店舗に変化をもたらしましょう。常連のお客様には再訪する楽しさを提供でき、新規顧客の獲得にもつながります。いつ来ても新鮮な体験ができるようなロイヤルティプログラムの導入も効果的です。

  5. スタッフが働きやすい職場環境をつくる: スタッフを大切に扱い、働きやすい環境を整えることで、スタッフ自身が自発的に自店の魅力を伝えるアンバサダーとなってくれます。素晴らしい従業員体験(EX)こそが、素晴らしいゲストエクスペリエンス(CX)を生み出します。スタッフの笑顔はお客様へも伝播するものです。

顧客満足度(CSAT)アンケートに含めるべき質問項目

アンケートは、お客様の満足度を把握するための極めて有効なツールです。

飲食店のオーナー様が手軽にフィードバックを集める方法として、注文後に簡単なアンケートを実施することが挙げられます。店内飲食の場合、レシートやテーブルの上に簡単なアンケートにつながるQRコードを掲載している店舗が多く見られます。また、ネット注文の場合は、注文の流れの中にアンケートが組み込まれています。次回利用できる割引クーポンなどのちょっとした特典を用意することで、回答率を大幅に向上させることができます。

目的は、アンケートの負担をできるだけ減らし、直感的に回答できるようにすることです。数回のクリックで完了するのが理想的です。

また、アンケートフォームには条件分岐ロジックを設定することをおすすめします。たとえば、お客様が星4または5の評価をつけた場合はそのまま終了し、星1から3の評価だった場合には、原因を追究するための質問を表示し、必要に応じて割引の案内を自動で行うといった設定が可能です。

以下は、おすすめの質問例です。

全体的な体験について、どの程度満足されましたか?(星1〜5の評価)

  1. ご注文はどのように行いましたか?(店内注文とオンライン注文で別の質問を表示)

  2. お料理の味について、どの程度満足されましたか?

  3. お料理の温度について、どの程度満足されましたか?

  4. ご注文内容の正確さについて、どの程度満足されましたか?

  5. サービスの待ち時間(提供スピード)について、どの程度満足されましたか?

  6. スタッフの接客や親しみやすさについて、どの程度満足されましたか?

  7. 店内の清潔さについて、どの程度満足されましたか?

  8. お支払いいただいた価格全体の満足度はどのくらいですか?

  9. ご注文の中に、特にお気に召したドリンクやデザートはございましたか?よろしければ具体的なメニュー名をお聞かせください。

  10. 以下のメニューについて、それぞれどの程度満足されましたか?(メニュー別の個別評価)

  11. 将来、また当店をご利用いただける可能性はどのくらいありますか?

  12. Webサイトやアプリで、お目当ての商品を見つけて注文するのはスムーズに行えましたか?

  13. 今回ご来店(またはご注文)いただいた主な理由は何ですか?(家族や友人からのすすめ、利便性、広告、アプリ、過去の良い体験、クーポンなど)

  14. 今後30日以内に、また当店をご利用いただける可能性はありますか?

  15. キャンペーン(抽選)に応募されますか?

レストラン向けお客様体験ソフトウェアのおすすめ

単調な定型業務はテクノロジーに任せて、スタッフの皆様は、本来のおもてなしに欠かせない付加価値の高い顧客対応に集中しませんか?

本稿では、ぜひ導入をご検討いただきたいおすすめのツールを3つ厳選してご紹介します。

  1. Momos

概要Momosは、AIを活用した24時間365日のカスタマーサポート、顧客体験(GX)分析、ローカルマーケティング施策の実施などを可能にする、包括的な顧客体験管理プラットフォームです。

主な機能・特徴:

  • すべての店舗と各種レビューサイトの口コミを1つのダッシュボードに集約できます。

  • AIを活用してクチコミを分析し、お客様が店舗に対してどのような印象を抱いているかを可視化します。

  • ブランドのトーン&マナーを維持しながら、個々のお客様に合わせた最適な返信を迅速に作成できます。

  • ダッシュボードを作成し、顧客体験や店舗運営の改善に役立つインサイトを可視化します。

  • アンケートを手軽に配信し、高評価(星5)レビューの獲得を促進できます。レビュー件数の増加はSEO対策に繋がり、最終的な売上アップへと導きます。

料金:ご利用になる機能や店舗数に応じた個別見積もり


  1. Ovation


Ovationも、飲食業界で高い評価を得ている顧客フィードバックおよび評判管理プラットフォームです。お客様の記憶が新しいうちにその場で意見や感想を吸い上げ、低評価なクチコミとして書き込まれる前に迅速に問題を解決できるよう設計されています。

主な機能・特徴:

  • SMS、QRコード、オンライン注文プラットフォーム、その他多数の連携チャネルを通じて、お客様からのリアルタイムなフィードバックを収集できます。

  • ネガティブなフィードバックが入力されるとすぐに検知されるため、お客様が退店される前、あるいは関係を修復できるタイミングで、店長やマネージャーが迅速に対応できます。

  • ポジティブな体験をしたお客様を主要なレビューサイトへ誘導し、高評価レビューの獲得を促します。

料金:個別見積もり


  1. Tattle

Tattleは、主に飲食店やサービス業向けに開発された顧客フィードバックおよび評判管理プラットフォームです。

主な機能・特徴:

  • Google、Yelp、デリバリーサービスなどに寄せられたユーザーレビューを1ヶ所でまとめて確認できます。

  • 複数のサイトに個別にログインすることなく、Tattleの管理画面から迅速にレビューに返信できます。

  • お会計後にアンケートを配信し、非公開の形で顧客フィードバックを直接回収できます。

料金:料金プランは公開されていません。詳細な見積もりについては、直接お問い合わせいただく必要があります。

大企業様におけるクチコミ返信と顧客体験マネジメントを、Momosがどのように支援しているかご紹介します

Momosは、飲食チェーンや大手外食企業様が人員を増やすことなく、カスタマーサポートの規模を拡大できるよう支援してまいりました。

実際にPapa Murphy's様がMomosを活用し、どのように体制を拡大されたのか、その事例をご紹介します。

毎週、5万人以上のレストラン運営者の皆様に弊社ニュースレターをお読みいただいています。

Momosが提供する、レストランのゲスト体験に関する専門的な知見や業界調査を通じて、常に一歩先を行きましょう。

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世界中の2万以上の拠点でご利用いただいています

世界600以上のブランドの売上向上と顧客体験をMomosがどう支えているか、導入事例でご確認ください。

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AIを活用した

示唆

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